入門のための作品

オペラ入門の最適なオススメ5作

イタリアでオペラが生まれたのが西暦1600年前後で、日本では江戸時代が始まるころです。それ以来400年間に作られたオペラは数え切れません。数多くある作品の中で、初心者が見てもおもしろく日本でも頻繁に上演される演目の紹介しましょう!
椿姫 (ヴェルディ作曲)
椿姫パリに生きる美人高級娼婦、ヴィオレッタの物語。本当は心さみしい彼女は、純情な若者の真剣な求愛にときめいてしまいます。
やっと本当の愛に出会えたヴィオレッタですが、体はすでに結核に蝕まれ、死は間近に迫っていました。
死にたくない、幸せになりたいという主人公の切なる叫びは、オペラだからこそ可能な迫力と美しさ。この作品はオペラの代名詞となっています。


カルメン (ビゼー作曲)
カルメンスペインのアンダルシア地方が舞台。流浪の民に生まれたカルメンは、束縛されるのを何より嫌う美女。まじめで堅実な性格のドン・ホセは、ふとしたことからカルメンと知り合い恋に落ちる。だが、彼女は市民の健全なモラルとは相容れない女性。カルメンを独占できず絶望したドン・ホセは、彼女を刺殺してしまいます。
このカルメン殺害の場面は、闘牛とオーバーラップする、何度見ても手に汗握る劇的な音楽だし、スペイン情緒濃厚な見せ場にも欠かせません。
色彩豊かなオーケストラ音楽も楽しめます。


蝶々夫人 (プッチーニ作曲)
蝶々婦人長崎が舞台。明治維新で武家が没落した時代の物語。侍の娘としてうまれた蝶々さんは
家が没落したため芸者をしていました。そんな彼女にアメリカ海軍士官・ピンカートンとの縁談が持ち込まれます。が縁談とは名ばかりで、実は現地妻=愛人にほかなりませんでした。それに気づかずに、夫を真剣に愛する蝶々さんの姿が痛々しい。
捨てられたあとも、いつか夫が戻ってくると信じて待ち続ける蝶々さん。ついに戻ってきたピンカートンには正妻が同伴していました。
自分の立場を思い知らされた蝶々さんは自害して果てます。


フィガロの結婚 (モーツァルト作曲)
フィガロの結婚このオペラが生まれたのはフランス革命前夜。多種多様な人物が織りなす複雑な人間模様は、まさに社会の縮図。喜劇ではあるものの、軽薄なバカ騒ぎとは無縁なのが、さすがモーツァルトですね。彼が書いた音楽は220年前の最先端でした。オペラはいわば強い個性を持つシェフのフルコース。
日本語で軽喜劇と訳されるオペレッタでは、私たちの隣にもいそうな普通の人間の喜怒哀楽が描かれています。「こうもり」(ヨハン・シュトラウス2世)はその代表作です。互いに飽きてきた熟年夫婦の浮気願望を滑稽に描いています。
決して悲劇にならず、笑って終わるのが大人の知恵なのです。ワルツで有名な作曲家の手になるが故、音楽は明朗で親しみやすい。




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